2019年3月16日土曜日

星の動きは緯度で決まる

 地球から見たときの星の動きは、地球の自転と見る場所の緯度だけを考えればいい。地球の公転地軸の傾きは考えない方がいい。

 まず、地球から見たときの星(恒星)の位置は変わらないとしてよい。星までの距離が非常に遠いからである。
 次に、地軸の方向に北極星があるため、北極星は北半球のどこで見ても動かない。南半球からは見えない。
 また、星は東から上って西に沈む(北極点と南極点は除く)。太陽と同じである。これは地球の自転に因る。

◇ 北極点では、頭上真上に北極星があって、その周りを反時計回りに星が回る。
  地平線近くを見ると、星は左から右に移動する。なお、星の半分は見えない。


◇ 赤道上では、星は全部見える。東の空では星が真上に上り、西の空では星が真下に沈む。
  北の地平線上に北極星があって、その周りを反時計回りに星が回る。南の空では時計回りに星が回る。


◇ 北半球からは南十字星など一部の星は見えない。日本の緯度を 北緯 35°とすると、
  北の空の地平線から 35°上の方向に北極星があって、その回りを反時計回りに星が回る。
  東の空では右上の方向に星が上り、西の空では右下の方向に星が沈む。
  南の空では左から右に(東から西に)円弧状に星が移動する。


 以上のことを理解したうえで、地球の公転地軸の傾きを絡めれば、

  ◇ 季節(春夏秋冬)ができる
  ◇ 季節によって(地球から見たときの)太陽の移動経路が変わる
  ◇ 季節によって見える星座が違う(冬の星座、夏の星座など)

ことも理解できるようになる。

 というわけで、天体の動きを理解するには、太陽より先にをやっちゃった方が良さそうだな。

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