まず、地球から見たときの星(恒星)の位置は変わらないとしてよい。星までの距離が非常に遠いからである。
次に、地軸の方向に北極星があるため、北極星は北半球のどこで見ても動かない。南半球からは見えない。
また、星は東から上って西に沈む(北極点と南極点は除く)。太陽と同じである。これは地球の自転に因る。
◇ 北極点では、頭上真上に北極星があって、その周りを反時計回りに星が回る。
地平線近くを見ると、星は左から右に移動する。なお、星の半分は見えない。
◇ 赤道上では、星は全部見える。東の空では星が真上に上り、西の空では星が真下に沈む。
北の地平線上に北極星があって、その周りを反時計回りに星が回る。南の空では時計回りに星が回る。
◇ 北半球からは南十字星など一部の星は見えない。日本の緯度を 北緯 35°とすると、
北の空の地平線から 35°上の方向に北極星があって、その回りを反時計回りに星が回る。
東の空では右上の方向に星が上り、西の空では右下の方向に星が沈む。
南の空では左から右に(東から西に)円弧状に星が移動する。
以上のことを理解したうえで、地球の公転と地軸の傾きを絡めれば、
◇ 季節(春夏秋冬)ができる
◇ 季節によって(地球から見たときの)太陽の移動経路が変わる
◇ 季節によって見える星座が違う(冬の星座、夏の星座など)
ことも理解できるようになる。
というわけで、天体の動きを理解するには、太陽より先に星をやっちゃった方が良さそうだな。
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