2020年11月19日木曜日

AI(Adobe Illustrator)で高校生の絵心に火をつける

(2016年11月19日)

 これからの時代に大事なものを2つ挙げるなら「デザイン」と「ソフトウェア」です。
 まず「デザイン」について。ここで言うデザインとは、たとえば「ユニバーサル・デザイン」(みんなにとって使いやすい仕様)というときのデザインであって、いわゆるプロのデザイナーが手掛けるようなデザインだけを指しているのではありません。むしろいろんなモノやサービスやシステムが備えるべき「配慮、使いやすさ、魅力」、そういったものがデザインです。
 もう一つの「ソフトウェア」について。プログラミング教育の必要性が言われていますが、もう少し広く言えば、ソフトウェア教育の必要性です。プログラミング教育で身につけたいものは、端的に言えば「必要とあれば気軽にコードに手を出せるだけの技能とマインド」です。一方で、機械語レベルにまでさかのぼらなくても、使いやすいソフトウェア(「開発アプリ」なるもの)が今後ますます出てきますから、それを使って「目的を実現する、もしくは他人と共有する」ことも可能です。
 そしてプログラミングをする場合でもソフトウェアを使う場合でも、どちらの場合においても大事なのは「デザイン」です。「全体を構築(設計)するのがデザインで、パーツを完成させるのがソフトウェア(プログラミングを含む)」、そのように考えれば「デザインとソフトウェアは表裏一体」だと言えます。
 また、デザイン性がないと、作る人も見る人も面白くない。そういうものがあってこそ作る人も見る人も楽しい。ワクワクする。プログラミングであれソフトウェアであれ、デザイン性がないものは社会に受け入れられないでしょうし、学校でやってもうまく実施できないでしょう。つまりはデザインを欠いたプログラミング教育・ソフトウェア教育では、社会に出てから使える力の養成にならないだろうと私は思うのです。
 そう考えたとき、学校で使いたいソフトウェアの一番手がAI(Adobe Illustrator)です。なにしろAIはイラストを作るための、すなわちデザインするためのソフトウェアなのですから、上記の目的に願ったり叶ったりなのです。
 さて、私はいま「次の春休みにAI講習をやろう」と考えています。その目的はAIの使い方を教えることだけではありません。むしろ一番の目的は「高校生の絵心に火をつける」ことです。(裏の目的は※1を)
 この後、
  ○ 人工知能時代に必要な力は「デザイン」と「ソフトウェア」
  ○ 絵を描けば人の力が花開く
そんなことを書きつなげます。
(※1→ https://www.facebook.com/Takeshi.Omori/posts/1788173501468390

教員の職業病

教員の職業病
1.声が大きい
2.話がくどい
3.人の話を聞かない
労災認定されるのかな?

2020年11月16日月曜日

宇宙飛行士の資質

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の関係者が言っていた。
 できることなら全部ロボットにやらせたい。その方が食料のことを考えなくていいし、酸素のことも排便のこともメンタル的なことも考えなくてよいので、地球にいる側としては、本当は人なんか送りたくないんだ。
 でも、実際にはそういうわけにもいかない。どうしても人でなければできないことがある。だから仕方なく人を送る。
 じゃぁどういう人が良いかというと、ロボットみたいな人が良いのさ。本当なら食べない・吸わない・出さない人がいれば一番良いんだけど、それは無理だから、せめて従順な人・もめない人・病まない人が望ましいね。
それが宇宙飛行士、そういうことらしい。

2020年11月8日日曜日

微分と積分の不釣り合いな関係

 微分と積分の関係は、展開と因数分解の関係に似ている。

 まず、展開の反対の操作が因数分解だ。同じように、微分の反対の操作が積分だ。
 次に、展開は機械的にやれば必ずできるが、因数分解するには工夫やテクニックが必要で、どんな式でも必ず因数分解できるわけではない。同じように、微分は機械的にやれば必ずできるが、積分するには工夫やテクニックが必要で、どんな式でも必ず積分できるわけではない。
 さらに、因数分解がうまく出来ているかどうかは、展開してみれば確認できる。同じように、積分がうまく出来ているかどうかは、微分してみれば確認できる。

 こうして見ると、展開と因数分解、微分と積分は、結果をだけをみると正反対だが、途中経過をみると対称性はあまりない。その点を含めて、微分と積分の関係は、展開と因数分解の関係に似ている。