2020年2月5日水曜日

箱ひげ図の授業ネタ

 株式投資を開始するとき、将来の株価がどうなるかはわからない(収益は確定しない)が、確からしさ(確率)でもって収益の値を予想することはできる。その際に考えるべきことは、収益の期待値とばらつきの度合いである。期待値とは、つまり平均値のことである。ばらつきの度合いは、標準偏差で表される。
 この場合、平均値は大きい方が望ましい。一方、標準偏差は小さい方が望ましい。標準偏差が大きい(ばらつきが大きい)ということは、それだけ大損する可能性が高いということだからである。その意味で、収益の平均値を「リターン」と呼び、標準偏差を「リスク」と呼ぶこともできるだろう。

 では、ここで【問題】です。上の文でのリスク、リターンの捉え方に沿って、次の箱ひげ図ア~エの中から「ハイリスク、ハイリターン」の株式①と「ローリスク、ローリターン」の株式②のものを選びなさい。ただし、横軸は収益を表し、右方向がプラス、左方向がマイナスである。




 慶応大学商学部2006年度「論文テスト」中の記述をもとに作問しました。俗に言うところの「ハイリスク、ハイリターン」とは異なりますが、こちらの方が経学的には真っ当な捉え方のようです。
 Facebook でのタカタ先生こと高田和典さんの 投稿 にコメントしました。

《解答》
①    ② 

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