2020年12月30日水曜日

can と can't との些細にして遥かなる差

  • I can speak English.」と「I can't speak English.」とでは、意味は正反対だが、しゃべる場合の音の差はどれくらいだろうか?
 「I can't speak English.」と言うとき、しゃべる側は実際「t」の音を発していない。だから聞く側にも「t」の音は全く聞こえない。にもかかわらず、ちゃんと伝わるのは考えれてみれば不思議だ。...
 もし私がそれをしゃべる場面になったときは、私は「t」を極端にはっきり発音するか、もしくは「can not」と言うだろう。でもそれは英語ネイティブの人にとって、非常に不自然なしゃべり方に違いない。
 「can」と「can't」とでは意味は正反対。でも音はほとんど同じ。少なくとも私にはそう感じるのだ。できるだけ流暢にかっこよくしゃべりたい。けれども「can't」と言ったつもりが「can」と伝わったら困る。だから私はみなさんにお尋ねしたいのだ。
  • I can speak English.」と「I can't speak English.」とでは、意味は正反対だが、しゃべる場合の音の差はどれくらいだろうか?
 では、よろしく!



 ブログでもフェイスブックでも、そして職場でもいろんな人に聞いてみた。そうしたら答えはまちまち。
  • can't」の後にほんの少し間が空く
  • can」は短く弱く、「can't」は少し長めに強く
  • can」は音程が下がる、「can't」は音程が上がる
 どれも合っていそうだが、いまいちパキッとしないものだから、さらにいろんな人に聞いてみた。そうしたら、同僚の英語科のAさんが即答してくれた。(発音記号で説明してくれたのだが、ここでは発音記号を使えないので、それなりに書いてみる)

  〜  〜  〜  〜  〜  〜  〜  〜

                   英語の「a」と「e」をくっつけたような記号
                                 ↓
can」を発音記号で書くと「k(e)n」、「can't」を発音記号で書くと「kaen(t)」
              ↑
        英語の「e」をさかさまにした記号

can」の「e」は口をあまり開けない弱い音。「キャン」よりむしろ「kn」(クン)に近い。
can't」の「ae」は口を大きく横に開く強い音。「t」はほとんど音を出さないから、「キャン」と聞こえる。

  〜  〜  〜  〜  〜  〜  〜  〜

すごく説得力があった。きっとそうに違いない。ちなみに別の英語科の同僚は
  • 文脈からわかる
と言った。僕には説得力はいまいちだった。

 余談だが、先ほどの同僚のAさんに「bridge(橋)とedge(端)とchopsticks(箸)を日本語で言ってみろ」と振ってみたら、イントネーションがガタガタだった。(Aさんは東北地方出身で、実は北陸出身の私も苦手なのだが)

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