2021年3月2日火曜日

不条理に挑む(1)(慶応・環境情報2021入試・小論文より)

 慶應義塾大学 SFC 環境情報学部は、残すに値する未来を一緒に創造できる人を求めています。
 私たちが生きるこの世の中では、たくさんのことが目まぐるしく変化しています。私たち一人ひとりは、望む、望まないにかかわらず、目まぐるしく変化するこの世の中で、生きていくことになります。
 この世の中には、不条理な(※1)ことがたくさんありますが、それら臭いものに蓋をしても、隠し通すことはできません。近い将来、私たちが生きているうちに、必ずそれらと向かい合う日がやってきます。
 腰がひけたまま、他人事のように未来をただ待つのではなく、私たち一人ひとりが、どうすればそれらの不条理を解決し、残すに値する未来を創造できるのかを考え、できることから仕掛けていくことが大切です。
(※1)ここでいう「不条理な」とは、英語の「Irrational」を意味し、「理性的な、分別のない、道理のわからない、不合理な」という意味を表すとします。
 以上のことを理解した上で、次の問1〜3に答えてください。

問1.不条理を解決する第一歩は、論理的にあり得ない問題を発見し、定量的な観点から、合理的な答えを導き出すことです。
 このことを踏まえ、問1ー1、問1ー2、問1ー3に答えてください。

問1ー1.数量 A は 46+x、数量 B は 49−xで、x>0 であるとします。この数量 A と数量 B を比べたとき、次の(ア)〜(エ)のどれが論理的に正しいか、一つ選んで解答欄に記入してください。
   (ア) 数量 A の方が数量 B よりも大きい。
   (イ) 数量 B の方が数量 A よりも大きい。
   (ウ) 数量 A と数量 B は等しい。
   (エ) 与えられた情報だけでは決定できない。

問1ー2.それぞれ異なる整数 s , f , c があり、いずれも正の整数であるとします。整数 s は f の因数、f は c の因数であるとき、以下の(ア)、(イ)、(ウ)の記述のうち、どれが正しいでしょうか。(ア)、(イ)、(ウ)の記述のうち、正しいと思われるものをすべて選んで、解答欄に記号で記入してください。
   (ア) s は f の2乗の因数である。
   (イ) s は fc の因数である。
   (ウ) s は f−c の因数である。

問1ー3.x=2 -1 , y=10 -1 であるとき、(1/x)(1/y3+1/y+1)−1 の値とは何か、解答欄に数値を記入してください。



この後、
  問2.不条理を15個挙げよ。
  問3.そのうち3個の解決策を探れ。
そんな問題が 続き ます。



《解答》
問1ー1.(エ)
問1ー2.(ア)、(イ)、(ウ)
問1ー3.  2021

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