2019年3月18日月曜日

ばらつきと相関

<実習2-1>
 変量 x , y の相関係数 r を求めよう。

<解説>
 <実習1-1>は定義に従って標準偏差や相関係数を求める練習です。講習では 3題 出しました。問題を解きながら、公式を確認して意味をつかみましょう。
 偏差とは、平均との差です。その値を2乗したものの平均が分散で、その平方根が標準偏差。すなわち、

  • sx=√2
  • sy=√8=2√2

です。また、偏差積の平均が共分散ですから、

  • sxy=−2.8

で、以上から変数 x と y の相関係数は、

  • r =sxy/(sx∙sy)=−2.8/(√2∙2√2)=−0.7

です。結果、負の相関となりました。


<実習1-2>
 ある学校で科目Aと科目Bのテストを受けた。科目Aと科目Bの得点データから散布図を作り、相関係数を求めてみよう。

<解説>
 <実習1-2>は同じことをエクセルでやってみようということです。講習ではデータ数が50個のファイルを配りました。
 右表において、

  • セルB53:   = AVERAGE (B3:B52)
  • セルD3 :    = B3-B$53
  • セルF3 :    = D3^2
  • セルH3 :   = D3*E3
  • セルF54:   = SQRT (F53)

それぞれ下方向または右方向にコピーします。このとき、

  • セルF54の値が科目Aの標準偏差
  • セルG54の値が科目Bの標準偏差
  • セルH53の値が2科目の共分散

となります。そして、2科目の相関係数を求める関数は

  • = H53/F54/G54

です。


<mission 1>
 X大学の受験科目は2科目で、その合計で合否が決まる。X大学の1年生を対象に「2科目の得点の相関」を調べたら、負になった。こんなことって、あるんだろうか?

 <実習1-2>の散布図、ならびに<mission 1>の解説は こちら をご覧ください。

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