変量 x , y の相関係数 r を求めよう。
<解説>
<実習1-1>は定義に従って標準偏差や相関係数を求める練習です。講習では 3題 出しました。問題を解きながら、公式を確認して意味をつかみましょう。
偏差とは、平均との差です。その値を2乗したものの平均が分散で、その平方根が標準偏差。すなわち、
- sx=√2
- sy=√8=2√2
です。また、偏差積の平均が共分散ですから、
- sxy=−2.8
で、以上から変数 x と y の相関係数は、
- r =sxy/(sx∙sy)=−2.8/(√2∙2√2)=−0.7
です。結果、負の相関となりました。
<実習1-2>
ある学校で科目Aと科目Bのテストを受けた。科目Aと科目Bの得点データから散布図を作り、相関係数を求めてみよう。
<解説>
<実習1-2>は同じことをエクセルでやってみようということです。講習ではデータ数が50個のファイルを配りました。
右表において、
- セルB53: = AVERAGE (B3:B52)
- セルD3 : = B3-B$53
- セルF3 : = D3^2
- セルH3 : = D3*E3
- セルF54: = SQRT (F53)
それぞれ下方向または右方向にコピーします。このとき、
- セルF54の値が科目Aの標準偏差
- セルG54の値が科目Bの標準偏差
- セルH53の値が2科目の共分散
となります。そして、2科目の相関係数を求める関数は
- = H53/F54/G54
です。
<mission 1>
X大学の受験科目は2科目で、その合計で合否が決まる。X大学の1年生を対象に「2科目の得点の相関」を調べたら、負になった。こんなことって、あるんだろうか?
<実習1-2>の散布図、ならびに<mission 1>の解説は こちら をご覧ください。
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