<例1> 時間差ゲームは後ろから順に考える。 (時間さかのぼり法)
後手は最後の分岐で自分の利得が大きい方を選ぶ。この時点で (4 , 3) と (1 , 1) の可能性は消える。
先手は後残った2つの枝のうち自分の利得が大きい方を選ぶ。すなわち先手,後手の打つ手は (b , c) で、そのときの利得は (3 , 2) となる。これがゲームの解。
<例2> はやや複雑系だが、後ろから考えるという手順は <例1> と同じ。
まず C の打つ手を考える。最後の4ヶ所の分岐のそれぞれで C は2数を比べて大きい方を選ぶ。この時点で4つの可能性が消え、候補は4つに絞られる。
次に B の打つ手を考える。4つの候補のうち2つずつを比べて大きい方を選ぶ。この時点で候補は (4 , 6 , 3) と (2 , 8 , 7) の2つに絞られる。
A はその2つを比べて、自分自身の利得の大きい方を選ぶ。すなわち A , B , C の手は (a , d , e) で、そのときの利得は (4 , 6 , 3) となる。これがゲームの解。
◇ ジャンケンの解
<同時ゲームの解> <時間差ゲームの解>
同時ゲームでは A の選択と B の選択が重ならない。つまり、解は無い。
一方、時間差ゲームには3つの解がある。「先手必敗、後手必勝」である。
- 同時ジャンケンはなぜ役立つのか? 解が無い からだ。
- 後出しジャンケンはなぜズルなのか? 解がある からだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿