数学の空間図形の問題でよく出てくるものですが、いきなり計算しようとせず、まず位置関係をつかみましょう。
(1) 2点 A , B が平面αに関して同じ側にあるとき、
「AP+BP が最小となるような平面α上の点 P」
(2) 2点 A , B が直線 ℓ 上にないとき、
「△ABP の面積が最小となるような直線 ℓ 上の点 P」
(3) 直線 m の周りに直線 ℓ を回転してできる回転体
(4) 円すい曲面(2つの円すい)を平面で切ったときの切り口が、
放物線(だ円、双曲線)になる
(5) 光源 A から発した光が、中心が z 軸上にある球に当たって、
その影が xy 平面上の放物線を描く
まずはじめに (4) に関連する(というより、そのまんまですが)話を少々。円すい曲面を平面で切るとき、
母線に平行 もっと寝かせる もっと立てる
↓ ↓ ↓
放物線 だ円 双曲線
となります。放物線・だ円・双曲線をあわせて2次曲線と呼びますが、「円すいを平面で切ると、切り口は2次曲線になる」ということです。(5) はこのことをふまえて考えてください。
(1) 2点 A , B が平面αに関して同じ側にあるとき、
「AP+BP が最小となるような平面α上の点 P」
→ αに関してAと対称な点を A' とすると、AP+PB= A’P+PB
これが最小になるのは、A’, P , B が一直線上にあるとき。
(2) 2点 A , B が直線 ℓ 上にないとき、
「△ABP の面積が最小となるような直線 ℓ 上の点 P」
→ AB の長さは変わらないから、
三角形の高さが最小になるときを考えればよい。
(3) 直線 m の周りに直線 ℓ を回転してできる回転体
→ つづみ形になる。
体積を求めるには、回転軸に沿って積分すればよい。
回転軸を通る平面でこの曲面を切ると、双曲線になる。
(4) 円すい曲面(2つの円すい)を平面で切ったときの
切り口が、放物線(だ円、双曲線)になる
→ 母線に平行な平面で切ると、放物線。
もっと寝かせると、だ円。
もっと立てると、双曲線。
(5) 光源 A から発した光が、中心が z 軸上にある球に
当たって、その影が xy 平面上の放物線を描く
→ 円すい(球の影)を平面(xy 平面)で切るのと同じこと。
切り口が放物線だということは、直線ℓと xy 平面は平行。
切り口が放物線だということは、直線ℓと xy 平面は平行。
高校数学のことをイメージしながらいろいろ語りましたが、これは情報科のカリキュラムなので、メインテーマはあくまでもお絵かきです。
以上で「製図」の授業の高校生バージョン、完了です。
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