「小学校にプログラミング教育を導入」という話がある。そうすると多くの人はまず「そもそも小学生にプログラミングが必要なのか?」と考える。いま現在無いものだから、新たにそれが入るという話になると、現状を「変えるのか? 変えないのか?」と反応するわけだ。
けれども、それでは前に進まない。「要るか、要らないか」を考えることは無駄とは言わないまでも、もともと私たちの脳の習慣として「現状維持バイアス」があるようで、そうであれば意識して「なぜ要るのか?」と考える方がそのバイアスを軽減する意味でも効果的だと思うのである。
というわけで、小学校でプログラミング教育が「要るのか? 要らないのか?」を考えることはせずに、要るという前提に立って「なぜ要るのか?」を考えてみた。
◇ プログラミングとは「数学的な考え方をもとに物理的にものを動かす」こと。
部分的に動かす(プログラミング)ことだけでなく、全体の中での位置づけも認識させたい。
◇ 人間の役割は「アルゴリズムを作る」こと、それに従って処理するのがコンピュータ、AI(人工知能)も同じ。
その際に指示を「コンピュータに理解できる言葉」で語るのがプログラミング。
◇ プログラミングを「コンピュータとのコミュニケーション」と考えれば「人とのコミュニケーション」にも役立つ。
どのように伝えれば相手は動いてくれるのか、相手は何を欲しがっているのか、自分は何がしたいのか。
◇ 抽象化思考(具体的なものを抽象化して考える力)を身につける方法として、プログラミングがちょうどいい。
プログラミングを通して算数・数学の一部を学習するとより効果的。
◇ 「小中学校教育の入口にプログラミングがある」という考え方も良い。
たとえば命令のコマンドは英語に、画面上の点の位置は数学の座標に通じる。
◇ 今どき何か新しいことをやろうと思ったら、ほとんどの場合コンピュータやインターネットが絡むはず。
「コンピュータで何ができるのか、どれくらいの作業量でできるのか」が見積れなかったら仕事に関われない。
◇ AI(人工知能)が人間から仕事を奪うというけれど、むしろAIは人間にたくさんの新しい仕事を与えてくれる。
コンピュータと「競争」するのではなく、コンピュータと「共生」すると考えよう。
がぁーっと書いてみた。
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