2019年3月26日火曜日

世界一簡単な言語は楽譜である

 楽譜に載っている情報は、音の高さと長さだけ。これってつまり、世界一簡単な言語ってことなんじゃないだろうか。
 日本語と比べてみよう。日本語にはひらがな・カタカナ・漢字を合わせれば文字の数が何千もある。文字を組み合わせて意味を成し、異なる意味を持つたくさんの単語がある。また、それぞれの文字に音があり、同じ文字でも読み方が違ったり、違う文字なのに読みが同じだったりして複雑極まりない。
 英語のアルファベットの数は日本語ほど多くないが、それでも楽譜の中の音の高さと長さの種類よりはだいぶ多い。そしてアルファベットを組み合わせることで膨大な種類の意味を持たせるという点において、英語の複雑さは楽譜とは比べ物にならない。
 言語としてもう1つ挙げるなら、プログラム言語。これもアルファベットの組み合わせでプログラムのコードを書くのだが、命令の種類、文法の種類はやっぱり楽譜の中の音の高さと長さの種類よりはるかに多い。しかもプログラム言語は条件で分岐したり、ループして繰り返したりする。音の長さに従ってただ一方向に進む楽譜と比べて、やっぱりプログラム言語ははるかに複雑である。
 楽譜は音楽の言語である。音の高さ・長さ以外に音の強弱やリズムもあると言えば言えなくもないが、それを言うなら日本語や英語にだって声のトーンや声色みたいなものがあるのだから、結局のところ楽譜という言語が日本語や英語よりずっと簡単であることに変わりはない。
 ちなみに、それほどまでに簡単な楽譜を僕は読めないのだが、そんなことは今の話題に直接関係ないので深く立ち入らないことにして、いずれにせよ「楽譜が世界一簡単な言語である」ということは揺るがないのと思うのだが、いかがだろうか。

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