女の子と男の子が生まれる確率をそれぞれ 1/2 とします。小学生のベイズちゃんの家の隣に家族が引っ越してくることになりました。その家のお母さんがベイズちゃんの家に挨拶に来て、言いました。
- うちには子供が2人いて、上の子が中学生で、下の子が小学生です。 ・・・ (A)
さて、もし隣の家のお母さんから次の3つの情報のいずれかが得られたとすると、ベイズちゃんの見込みはどのように変わるでしょうか。
- うちには女の子がいます。 ・・・ (B)
- 上の子は女の子です。 ・・・ (C)
- うちの息子はイケメンです。 ・・・ (D)
- ベイズちゃんが (A) の情報を得た時点
- (A) に加えて (B) の情報を得たとき
- (A) に加えて (C) の情報を得たとき
- (A) に加えて (D) の情報を得たとき
- (A) , (B) , (C) , (D) のすべての情報を得たとき
では、《解説・解答》といきましょう。
- うちには子供が2人います。 ・・・ (A)
- うちには女の子がいます。 ・・・ (B)
なにはともあれ、書き出してみましょう。最初の (A) の状態に戻ると、この時点で2人の子供の性別について、次の4通りが考えられます。
- 上が女の子で、下も女の子 ・・・ (ア)
- 上が女の子で、下が男の子 ・・・ (イ)
- 上が男の子で、下が女の子 ・・・ (ウ)
- 上が男の子で、下が男の子 ・・・ (エ)
そこに (B) の情報が加わるとどうなるかというと、(エ) の可能性が消えます。そして、全部で (ア) , (イ) , (ウ) の3通りとなって、そのうち「下が女の子」なのは (ア) と (ウ) の2通り。というわけで、「下の子が女の子である確率」は 2/3 となります。
また、(A) に
- 上の子は女の子です。 ・・・ (C)
また、(A) に
- うちの息子はイケメンです。 ・・・ (D)
最後に、(A) に加えて (B) , (C) , (D) の3つの情報が得られると、(イ) に決まって、この場合は 「下の子が女の子である確率」 は 0 となります。
というわけで、
《正解》 は (1) 1/2 (2) 2/3 (3) 1/2 (4) 1/3 (5) 0 です。
この流れがベイズ推定です。ベイスちゃんの見込みは新しい情報によってどんどん変わります。
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