A: 毎日2回、時刻がぴったり合う時計※ そんなに特殊な時計ではなくて、どちらもどこにでもありそうな時計です。
B: 1年たっても2年たっても、一度も時刻が合わない時計
ここで、我が家のエピソードを語りましょう。
娘がやってきて言いました。「ねぇ、パパの時計、ちょっと貸して!」もうお分かりかもしれませんが、一応説明しましょう。
私が返しました。「うちには2つの時計がある。Aの時計とBの時計、どっちがいい?」
娘「どっちもヤダ! いつもぴったりの時計がいい」
父「そんなものはウチには無い。ウチにあるのはAの時計とBの時計だけだ。どちらかを選べ」
娘「じゃぁ、Aの時計かなぁ」
父「だったら、君の時計を使えばいいじゃないか。毎日2回、ぴったり合うだろ!」
娘「もー、そんなこと言ってないで、パパの時計貸してよ」
父「パパの時計、いつも時刻合わないよ。それでもいい?」
娘「はぁ?」
父「Aの時計とBの時計、どっちがいい?」
娘「はいはい、Bの時計でいいですよーだ」(バカ!)
○ 時計A:毎日2回、時刻がぴったり合う時計
→ 壊れているか電池切れかで、止まっている時計。確実に毎日2回、ぴったり合います。
※ 実際、あの場面で娘の時計は電池切れしていました。
○ 時計B:1年たっても2年たっても、一度も時刻が合わない時計
→ ちょっと進んでいたり、ちょっと遅れていたりしながら、まぁしっかり動いている時計。
※ 職業柄、私の時計の針はいつも1分ほど進んでいます。
ベルとともに動くには、それくらいがちょうど良いんですね。
ですから、私の時計は時刻がぴったり合うことはまずありません。
さて、あなたはどちらの時計を選びますか?
それはそうと、このネタ、実は「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルが残したメモの中にあったものです。ちくま学芸文庫から出ている「不思議の国の論理学」という名前の本の中に入っています。
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