2019年3月21日木曜日

一番の防災グッズは「自転車」だと思う

 東京で大地震が起きたら、ボクはすぐに自転車をこいで、200km先を目指そうと思う。
 阪神大震災で被害が大きかったのは、直線状に延びる断層の近くに限られていた。断層から横方向に数キロ離れた場所では、被害はそれほどではなかった。
 中越地震では被害の及んだ範囲が広かったが、人口密度が小さかった。交通が遮断された地域でも、ヘリコプターでなんとか救援できる規模の人口だった。
 東京で、仮に「死者10万人、被災者1千万人」の大地震が起きたとしよう。これはありえない話ではない。この場合、死ぬのは全体の1%。残り99%は、生き残って被災者となる。前者の確率は無視することにしよう。自分はたぶん(?)その中には入らないだろうから。となると現実的な問題は、生き残った後に「生き延びられるかどうか」だ。
 「被災者1千万人」という数は、阪神・中越の数十倍の規模である。東京は外から物資を持ち込むことで成り立っている。食料流入がストップしたら東京は成り立たない。阪神では被災地の数キロ先に被害の及んでいない地域があった。そこから救援できた。中越一帯は農業地帯だったから、米は十分にあった。
 さて、1千万人もの被災者を救済できるのだろうか。食料と水を供給できるのだろうか。ボクはそれができるとは思えないのだ。避難所に行っても、時間の経過とともに弱っていくんじゃないかと思う。待っていてはダメなんじゃないか。速やかに移動を始めた方がいいんじゃないかな。被害のない場所=食料を手に入れられる場所=物流が機能している場所を目指して。
 移動のためには、車はダメ。道路が破壊されていたり、警察に止められたり。ガソリンが手に入るとも限らない。時には持ち上げたりすることもありそうなので、ベストの乗り物は自転車だと思う。
自分の自転車が近くに無くても、駅前に放置自転車がある。2日間で200キロ移動すれば、まず大丈夫。
できることなら、弱ってからでなく、元気なうちに移動を始めたい。

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