私は無性に落ち着かないのです。なぜなら、ファーストは順位で、ビジネスは目的で、エコノミーは費用 。どうしてこんなのが一列に並ぶのでしょう? まったく別のカテゴリーではありませんか。
数学の問題を解くとき「もれなく、だぶりなく」場合分けして考えるのが基本です。そのために「規則正しく、順番に」処理しなければなりません。思いつくままにランダムに処理したら「もれがあったり、だぶりがあったり」してきっと間違えます。
数学の問題を解く場合に限りません。市場調査する際も、問題のありかを探って解決を図る際も「もれなく、だぶりなく、規則正しく、順番に」考えるはずです。業界筋ではこれを指してMECE(ミッシー)と言います。「Mutually Exclusive Collectively Exhaustive」の頭文字をとったものです。今どきのビジネスの常識と言っていいものです。
その考え方に立てば、
- 順位で分けるなら、→ ファースト・クラス、セカンド・クラス、サード・クラス
- 目的で分けるなら、→ ハネムーン・クラス、ビジネス・クラス、レジャー・クラス
- 費用で分けるなら、→ ゴージャス・クラス、リッチ・クラス、エコノミー・クラス
と書いてはみたものの、「目的」で分けるのはやっぱりどう考えてもおかしいですね。「グレード」と「目的」は全く別物ですから。
実際、ビジネス客じゃない人もビジネス・クラスに乗っていますし、他の席に乗っているビジネス客もいます。というより、飛行機に乗るときに目的なんて申告しませんから、そもそも「ビジネス・クラス」という呼称はアウトではないでしょうか。というわけで、
- 順位で分けるなら、→ ファースト・クラス、セカンド・クラス、サード・クラス
- 経費で分けるなら、→ ゴージャス・クラス、リッチ・クラス、エコノミー・クラス
他の呼び方も考えてみました。
- JALなら、 → 松 クラス、竹 クラス、梅 クラス
- ANAなら、 → 富士 クラス、鷹 クラス、なすび クラス
- 個人的にしっくりくるのは、 → 特上クラス、上クラス、並クラス
なにはともあれ「もれなく、だぶりなく、規則正しく、順番に」考えるのが数学の基本です。すべての場合をきちんと検討するには、ビジネスの場面でもこの姿勢で臨むべきです。思いつくままにランダムに処理したらきっと間違えます。もう一度聞きますが、ファースト、ビジネス、エコノミーって気持ち悪くないですか?
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