けれどもその形は、今ではもう通用しません。新卒で正規雇用されるとは限らず、正社員になってもずっと雇われる保証はなく、就職した会社そのものが無くなることもあります。また、とことん続けてきた1つのことが時代に合わなくなることもあるでしょうし、とことん続けてきたゆえに変化に対応できないということもあるでしょう。
むしろこれから社会に出ていく中高生にとって必要なのは「1つのことやる」よりも「いろんなことをやる」こと、「とことんやる」よりも「柔軟に変わる」ことなのではないでしょうか。ですから、部活であれば、
- 月曜日は、フットサル同好会。
仲間と一緒に体を動かして、汗をかいて、そしてもちろん楽しみたい。 - 火曜日は、軽音系。
ノリノリでかっこよく。みんなでワイワイやるもよし、一人で腕を磨くもよし。 - 水曜日は、ESS。
英語に接する環境に自ら飛び込む。ついでに英語の成績が上がれば、儲けもの。 - 木曜日は、科学部系。
4~5人のグループでいろんなことをやっているが、さてどのグループに絡もうか。 - 金曜日は、フリー。
もっと体を動かしたければ、3on3バスケでもサッカーのPK戦でも。仲間は誰かいる。
- 部活をやるからには、最低でも週に3回以上
- 掛け持ち部活はせいぜい2つまで
- 入賞・入選を目指して勝つためにやる部活
もちろん1つのことを続ける人がいてもいいのです。競争して勝つことを目指す人がいてもいいのです。これからは多様性の時代なのですから、いろんなスタイルがあっていい。みんな違っていいのです。でも、多くの中高生にとっては「日替わり部活」、それが部活に対する今どきの中高生の潜在的な需要だろうと私は思うのですが、いかがでしょうか。
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