2019年4月5日金曜日

モンスター・ペアレントの言い分には一理ある

 モンスター・ペアレントという言葉がある。いまスキー部の合宿に来ていて、よその学校の先生たちとおしゃべりしていて、そんな話になった。そこで僕は持論を展開。
 モンスター・ペアレントの言ってることは大抵の場合、間違っていない。正しいと言えば、正しい。しばしば筋が通っている。しいて言えば、視野が狭いだけだ。
 私なら相手にこう言う。「あなたの言うようにやるという方法もある。でも、他の方法もある。いくつかの選択肢がある中で、私はあなたの考えとは違うやり方を選んだ。そういうこと」
大事なポイントは「相手(モンスター・ペアレント)が言ってることは(ある面では)正しい」ということ。こちらはその点を踏まえて、そしてその通りに相手に伝えればいい。そこから話を始めよう。
 よその学校の先生はこう言った。「でもそれじゃ相手(モンスター・ペアレント)は納得してくれないでしょ」。そこで、僕が付け加えた。
 なぜ相手を納得させる必要があるんだ? こちらはこちらのやり方を説明すれば、それで十分。説明責任を果たすというのはそういうこと。
 それに納得するかどうかは相手側の問題。こちら側の問題じゃない。相手が「納得できない」と言うなら、「あぁそうですか」と言うしかない。
どっちを採るべきかを争う必要もない。それを決めるのはこちら側だから。
 かの先生はさらに言う。「そんな言い方をしたら、相手はきっと逆上しますよ。とことん食い下がってきますよ」。
 こちらはもう一度繰り返すまでさ。「どの方法を採るかは私の問題、あなたの問題じゃない。最終的には、私が決める。
 私の説明に納得するかどうかはあなたの問題、私の問題じゃない。私はそこに口を出さない」。
 それでもガタガタ言うなら、「私宛に手紙でも書いたらどうだ?」と。どっちにしろ私が決める。
親にだって自分の考えを表明する権利がある。むしろそれは望ましいことだ。それを封じよう、相手を黙らせようとするのは大間違い。そんなことをしたら、それこそ一方的にこちらが悪いことになる。
 でも、決めるのは、こちら。親の意見を取り入れるか否かを含めて、学校の中でのやり方を決めるのは教員だ。それがお互いの役割分担というものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿