上の記事 に書いたのは、総数を数えるにあたって、
ひもと両端には区別がないのに、区別して数え、ことにして、総数を
結ぶ順番とどちらの手で取るかは区別があるはずなのに、区別せずに数える
6C2×4C2÷3!=15通りとしました。これが確率を求める際の分母になります。
次に考えるべきは、分子(大きな1つの輪ができる場合の数)です。さて、これは何通りでしょうか。1通りではありませんよ。分母を数える際に「ひもと両端を区別して、結ぶ順番とどちらの手で取るかは区別しなかった」のですから、分子を数える際にも同じように数えなければなりません。
上左図はその1例です。ひもと両端を区別すれば、他にもあります。その場合の数は
ひもBとひもCの入れ替え、これらを計算すると、2×2×2=8通り となります。
ひもBの端 b1 と b2 の入れ替え、
ひもCの端 c1 と c2 の入れ替え、
念のため他の2つのパターン、すなわち「小さな円が3つできる場合」(上中図)、「中くらいの円が1つと小さな円が1つできる場合」(上右図)についても数えてみましょう。3のパターンを合わせて 15通り になるはずですから。
「小さな円が3つできる」のは、
結ぶ順番を区別しないのだから、1 通りだけです。上中図以外にはありえません。また「中くらいの円が1つと小さな円が1つできる」のは、
ひもA,B,Cの入れ替えが 3 通りですから、3×2=6通り です。
ひもBの端 b1 と b2 の入れ替えが 2 通り
以上3パターン合わせると、8+1+6=15通り。総数と合いましたね。これで確信がもてたでしょう。
というわけで、【2】の答えは 8/15 です。
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