2019年4月5日金曜日

x^n と e との怪しい関係

◎ n が実数のとき、 (xn) '=nxn-1
  たとえば、 (x3) '=3x2
        (1/x) '=(x-1) '=-x-2=-1/x2
        (√x) '=(x1/2) '=1/2・x-1/2=1/2√x
  また、(1) '=(x0) '=0x-1=0 …① だから「(定数) '=0」とも整合性が取れている。

〇 では、ここで【問題】です。次の命題の真偽を判定してください。

命題1「xa の形の式を微分すると xb の形の式になる」 はすべての実数の定数 a で成り立つ?
命題2「xa の形の式を微分すると xb の形の式になる」 はすべての実数の定数 b で成り立つ?



 答えは、命題1は、命題2はです。上の①より
 「xa の形の式を微分すると、xb の形の式になる」は a=0 でも成り立つが、b=-1 にはなりえない
 つまり、「xa の形の式を微分しても、 x-1=1/x は絶対に出てこない」。

◎ では、「微分して x-1=1/x になるものはないのか?」というと、そうではない。
 ある。 それが自然対数 log x だ。式で書くと、(log x) '=1/x となる。

○ すなわち、「微分して xb の形になるもの」はというと、
   b=-1 でなければいつも xa の形をしているのに、b=-1 のときだけ対数が、
 しかもなぜか突然 e が出てくるのである。
 不思議というか、面白いというか、薄気味悪いというか、どう感じるかはあなた次第。

◎ 微分の逆が積分です。以上のことから、xxn の積分は、
     { 1/(n+1)・xn+1+C (n≠-1)
∫xn dx= {
     { log x+C      (n=-1)
となる。

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