指数関数
y=ax は必ず点 (0,1) を通るが、a の値によって (0,1) での傾きが変わる。
その傾きがちょうど 1 になるときがある。そのときの a の値を e で表すことにしよう。… (1)
ところで、
y=ex の逆関数が
y=logex だから、2つのグラフは直線 y=x に関して対称だ。
ということは、
y=logex 上の点 (1,0) での傾きも 1 ということになる。 … (2)
このように e を決めると、すごく良いことが起こる。なんと、
(ex)’=ex になる。 … (3)
シンプルでいいじゃないか。しかも、
(logex)’=1/x になる。 … (4)
結局 e とはなんなのか? (1) や (2) は定義としては心もとない。
そこで (2) を書き換えたものを e の定義としよう。 … (5)
以上を逆にたどると、次のような流れになる。
(5) と定義すると、そこから (2)→(1) が導けて、(3) と (4) の公式が導ける。
さらにそれを使えば点 (0,1) または (1,0) での傾きが 1 であることが計算できる。そういうわけさ。
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