(3) 空欄 ケ 〜 シ に自然数を入れて、文を完成させなさい。
A君, B君, C君, D君, E君の5人がこの順に前を向いて1列に並んでいます。F君が「青い帽子と赤い帽子が3つずつある」ことを5人に伝え、5人に帽子を1つずつ被らせました。自分より前に並んでいる人の帽子は見えますが、自分が被っている帽子と自分より後ろに並んでいる人の帽子は見えません。
① 5人は自分が被っている帽子の色がわかったらその色を(「青」または「赤」と)言い、わからなかったら「わからない」と言うことにします。この状況で自分が被っている帽子の色が確実にわかるのは、5人のうち ケ 人かまたは コ 人です。
② 5人は自分が被っている帽子の色がわかったら「わかった」と言い、わからなかったら「わからない」と言うことにします。この状況で自分が被っている帽子の色が確実にわかるのは、5人のうち サ 人かまたは シ 人です。
《解説・解答》
①
◯ もともと一番情報量の多いのはE。Eがわかるのは、前4人が「青3赤1」の場合と「青1赤3」の場合で、Eが「青」と言えば「青1赤3」であり、Eが「赤」と言えば「青3赤1」であることは、他の人にもわかる。
続いてDがわかる。前3人の帽子の色が見えているからである。Dの発言を聞いてCがわかり、Cの発言を聞いてBがわかり、Bの発言を聞いてAもわかる。こうして5人全員、自分が被っている帽子の色がわかることになる。
◯ Eがわからないのは、前4人が「青2赤2」の場合。ここでEが「わからない」と言えば「青2赤2」であることは、他の人にもわかる。
この時点でDがわかる。前3人の帽子の色が見えているからである。Dの発言を聞いてCがわかり、Cの発言を聞いてBがわかり、Bの発言を聞いてAもわかる。こうしてE以外の4人が自分が被っている帽子の色がわかることになる。
◯ 以上から、①の《答え》は「ケ 4 コ 5」である。(「ケ 5 コ 4」も可)
②
◯ もともと一番情報量の多いのはE。Eがわかるのは、前4人が「青3赤1」の場合と「青1赤3」の場合で、Eが「わかった」と言えば「青1赤3」か「青3赤1」かのどちらかであることは、他の人にもわかる。
続いてDがわかる。前3人の帽子が同じ色なら、他の色。前3人の帽子が青と赤の両方あるなら、その多い方の色。そこでDは必ず「わかった」と言うのだが、他の人には色についての情報は伝わらないので、A,B,Cは自分の帽子の色はわからない。この場合、自分の帽子の色がわかるのはDとEの2人である。
◯ Eがわからないのは、前4人が「青2赤2」の場合。ここでEが「わからない」と言えば「青2赤2」であることは、他の人にもわかる。
こうしてDは、自分が被っている帽子の色が「前3人の帽子の色のうち少ない方の色」だとわかる。そこでDは必ず「わかった」と言う。
◯ この時点でA,Bの帽子の色が「青青」ならCは自分の帽子の色が「赤」だとわかり、「赤赤」ならCは自分の帽子の色が「青」だとわかるが、「青赤」「赤青」の場合はCは自分の帽子の色がわからない。
◯ Eが「わからない」場合、Dは必ず「わかった」と言うのだが、Cが「わかった」と言う場合は「AとBの帽子は同じ色」ということになり、Cが「わからない」と言う場合は「AとBの帽子は異なる色」ということになる。BにはAの帽子が見えているのだから、Cの発言を聞けばBは必ず自分の帽子の色がわかることになる。残るAは絶対にわからない。
◯ 以上から、自分の帽子の色がわかるのは「D,Eの2人」,「B,C,Dの3人」,「B,Dの2人」のいずれかである。
よって②の《答え》は「サ 2 シ 3」である。(「サ 3 シ 2」も可)
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