(2016/4/26)
「学力の3要素」は、- 知識・技能 … 答えが1つに決まるように作られた問題に、その通りの答えを出す
- 思考力・判断力・表現力 … 答えが1つに定まらない問題に、自分なりの答えを出す
- 主体性・多様性・協働性 … みんなで力を合わせて、新しい何かを創っていく
1.知識・技能
「知識」とは「関ヶ原の戦いは西暦何年か?」のような暗記型の問題で、「技能」とは連立方程式を解くような計算型の問題。これまでの大学入試問題の多くが、これに該当する。
ところで、これは「力」ですらない。「力」が出てくるのは、その次だ。
2.思考力・判断力・表現力
これまでの大学入試でいうと、小論文がこれに当たる。答えが1つに決まらないけれども、いくつかの想定された答えがある。
これは「力」である。そしてここまでは、一人の力で成し遂げるものである。
3.主体性・多様性・協働性
これからの大学入試の目標地点が、ここ。これまでの大学入試では、ほとんど無かったもの。ほとんどの人にとっての未体験ゾーンである。
ここに至って、答えは無い。サンプル問題を示そう。
「主体性・多様性・協働性」をどのように捉えるか。3.では、このような問題に答えることが求められる。だから「主体性・多様性・協働性ってつまりどういうことですか?」と人に答えを聞こうとしたら、その時点でアウトである。
各自(高校生、受験生、高校教員、大学スタッフ、親、…)の立場で論じよう。
それらをもとに、より良い未来社会について考えよう。
ではどうすればいいかというと、まさに「主体性・多様性・協働性」をフルに生かすしか打つ手はない。すなわち「みんなで(協働性)、いろんな発想を持ち寄って(多様性)、答えのない問題に取り組む(主体性)」、その姿勢が問われるということだ。
「主体性・多様性・協働性」をどのように捉えるか。これが、これからの大学入試を攻略する鍵である。
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