高校範囲の余弦定理を使ったり、2重根号を外したりして解く方法があるが、以下では中学範囲だけで解く。
<解1> 半径 1 の円に内接する 正8角形 の1辺の長さを c とする。
上図より c2 = (1/√2)2+(1-1/√2)2 = 2-√2 > 2-1.415 = 0.585
(∵ √2<1.415 ← これが怪しいというなら、両辺を2乗せよ)
よって、c > √0.585 > 0.764 (← これも両辺を2乗すれば確認できる)
一方、上図において「円周の長さ > 正8角形の周の長さ」だから 2π > 8c
以上から、 π > 4c > 3.056 > 3.05
<解2> 半径 1 の円に内接する 正12角形 の1辺の長さを c とする。
上図より c2 = (1/2)2+(1-√3/2)2 = 2-√3 > 2-1.733 = 0.267
(∵ √3<1.733 ← これが怪しいというなら、両辺を2乗せよ)
よって、c > √0.267 > 0.516 (← これも両辺を2乗すれば確認できる)
一方、上図において「円周の長さ > 正12角形の周の長さ」だから 2π > 12c
以上から、 π > 6c > 3.096 > 3.05
<解3> 要は多角形の辺の数が多くなれば良いわけで、必ずしも正多角形である必要はない。
多分、次のやり方が、計算は最も楽。
上図のように原点中心 , 半径5の円上に A(0 , 5) , B(3 , 4) , C(4 , 3) , D(5 , 0) をとる。
第 2 , 3 , 4 象限にも同じように点をとって、十二角形を考える。
AB=CD=√10 , BC=√2 だから 十二角形の周の長さは 4(2√10+√2)。
円周の長さは 10π である。
また、√10>3.16 , √2>1.41 が成り立つ。(← 両辺を2乗すれば確認できる)
以上から、10π>4(2√10+√2)>4×(2×3.16+1.41) =30.92>30.5
よって、π>3.05 が成り立つ。
- 完 -
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