サイコロを投げる

＜実習４＞
　エクセル上でサイコロを何回も投げて、1～6の目が出た回数をカウントして、その回数をグラフ化してみよう。

＜mission 4＞
　テレビの視聴率、政党の支持率がどれくらいのサンプル数で調査しているかをネットで調べ、そのサンプル数が妥当かどうか考察せよ。

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＜解説＞
　サイコロの目は「= ROUNDUP (RAND ( )*6 , 0)」で作れます。前の記事 で示した通りです。これを任意のセルに入力して下方向にコピーすれば、コピーした数だけサイコロを振ったのと同じことになります。
　次にCOUNTIF関数で集計しましょう。右シートでいうと、
　　セルD2：　= COUNTIF (A:A , C2)
これを下方向にコピーすれば完成です。
　ところで、サイコロを何回くらい振ればいいでしょうか。その回数について＜実習４＞では指定していませんが、次の＜mission 4＞のことを考えて、何通りか試してみましょう。
　エクセルでサイコロを100回、1,000回、10,000回振って出た目の数を集計したものが次のグラフです。横軸がサイコロの目、縦軸がそれぞれの目が出た割合です。
　見てのとおり、100回投げた場合はデコボコで、1,000回投げるとだいぶ滑らかになって、10,000回投げるとグラフはほぼ一直線状になりました。

　さて、＜mission 4＞。ネットで調べたところ、テレビの視聴率調査は600件程度、政党支持率調査は2,000件程度でサンプル調査をしているようです。
　＜実習４＞の結果から言えるのは、サンプル数が100個じゃ足りない。サンプルが偏っているかもしれないからです。でも、10,000個以上集めても無駄です。それ以上やっても精度はほとんど変わりません。そう考えると「テレビの視聴率調査は600件程度、政党支持率調査は2,000件程度」というのは、まぁ妥当なサンプル数かな、と思えるのではないでしょうか。