2019年3月29日金曜日

入試の合否判定

 いまさらですが、○○中学合格おめでとうございます。ちょっと気が早いですが、○年後には大学受験ですね。よい結果を期待しています。さて、今日は入試の合否判定の現場を覗いてみることにしましょう。次の空欄①~⑦に関数式(または関数式の一部)を入れなさい。ただし、下方向にコピーして正しく動く式を答えること。

ABCDEF
1
ボーダー
2受験番号科目A科目B合計合否補欠
37388
426170
539152

(1) まず、D列に科目Aと科目Bの合計点を表示します。セルD3の式は( ① )です。

(2) セルD1にボーダーの点数を入力します。科目Aと科目Bの合計点がセルD1の値以上であればE列に「合」の文字を表示し、そうでなければ何も表示しないようにするには、セルE3の式を( ② )とします。

 続けて、補欠合格について考えましょう。ボーダーより1点低い者を「第1補欠」、2点低い者を「第2補欠」、3点低い者を「第3補欠」とし、それぞれを数字の 1 , 2 , 3 でF列に表示することにしましょう(それ以外は空欄とします)。セルF3の式を次のようにすればそれが可能です。
    =IF(③,””,IF(④,””,⑤))

(3) ところで、実際の入試では他の合否基準を採用する場合もあります。

《例1:一芸入試》
科目A,Bのうち少なくとも一方が90点以上であればE列に「合」の文字を表示し、それ以外は何も表示しないようにするには、セルE3の式を次のようにすればよい。
    =IF(⑥,”合”,””)

《例2:足切り》
合計がセルD1の値以上で、かつ科目Bの得点が50点以上であればE列に「合」を表示し、それ以外は何も表示しないようにするには、セルE3の式を(⑦)とします。



中1から中2の2学期までに習ったエクセル関数は、
<四則計算> +,-,*,/
<基本関数> =SUM(セル範囲)  =AVERAGE(セル範囲)
       =MAX(セル範囲)  =MIN(セル範囲)  =COUNT(セル範囲)
<条件分岐> =IF(条件式,真の場合,偽の場合)
<相対参照と絶対参照> A1,$A1,A$1,$A$1
これだけです。これだけで設問のようなことが実現できます。

《解答》
(1) D3 ① =B3+C3 または =SUM(B3:C3)
(2) E3 ② =IF(D3>=D$1,"合","")
   F3 ③ D3>=D$1  ④ D3<D$1–3  ⑤ D$1–D3
(3) E3 ⑥ MAX(B3:C3)>=90
   E3 ⑦ =IF(D3>=D$1,IF(C3>=50,"合",""),"")

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