円周率とは のことです。
【2】(A)円周率は から始まります。 (← 1ケタの数字を入れる)
(B)円周率は(割り切れる / 割り切れない)小数です。(← どちらかを選ぶ)
(C)円の面積は で求められます。 (← 式を入れる)
【3】上の(A),(B),(C)から1つ選んで、なぜそう言えるのかを説明してください。
※ 「知ってる」ことと「分かってる」ことと「説明できる」ことはそれぞれ別物。
みんなが当然知ってる円周率。使いこなしている円周率。
でも、実はよくわかってない。まして他人に説明できない。そういうことを実感させるのが狙いです。
《解答例 & 解説》
【1】 円周率とは 円の直径に対する円周の長さの比 のことです。
(or 直径1の円の周の長さ)
(誤答例)「円周率とは 3.14・・・ のことです」
→ 「・・・」 ってナンだ? そんなアバウトなもんじゃ定義とは言えんでしょ。
「円周率とは 3.14159 の近似値 のことです」
→ それを言うなら逆だ。「3.14159 は円周率の近似値である」なら正しいが。
「円周率とは π のことです」
→「円周率をπで表す」ということなら意味は通るが、円周率の説明になってない。
【2】(A) 円周率は 3 から始まります。
(B) 円周率は
(C) 円の面積は 半径×半径×円周率 で求められます。
これは簡単ですね。全員正解です。生徒たちは「なにをいまさら ・・・」と思ったことでしょう。
【3】 ところが、【2】を説明しようとすると、出来そうなのに出来ないんですね。
では、1つずつ見ていきましょう。
まず(B)から。
白状しますが、ボクはなぜだか知りません。だから、当然説明できません。
これに答えるのは、高校数学のレベルを超えている。だから、中高生には無理だ。
というわけで、(B)を選んだら、もう絶望的。(A)か(C)を選びましょう。
次に(C)。
小学校での説明は、右のようなもの。
きちんとやるのは、高校「数学Ⅲ」。
最後に(A)。
これなら中学生にも説明できます。ですから、選ぶなら、これがおススメです。
とはいえ、なかなか思いつかないでしょうけれど。では、証明いきます。
直径 1 の円の周の長さは π 。
直径 1 の円に内接する正六角形の周の長さは 3 。
直径 1 の円に外接する正方形の周の長さは 4 。
右図より、3<π<4 である。
よって、円周率は 「3」 から始まる。//
ところで、「3」の次の数(小数第1位の数)が何か知っていますか?
あっ、ご存知ですか。それは素晴らしい。では、説明してください。(←無理でしょうけど)
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