2019年3月14日木曜日

太陽系のミニチュアモデルを作る

 上の記事「皆既日食を体感する」の続きです。



 なにはともあれ、やってみよう。地球と月と太陽の実際のスケール感は、こんな感じになる。


 上の図の「地球の大きさ・月の大きさ・地球から月までの距離」の比率はほぼ合っている。その下の図では「月の軌道」はなんとか書いてみたが、「地球と月」は小さすぎて書けない。
 さらにズーム・アウトして、「太陽系のミニチュアモデル」を作ってみよう。もちろん太陽と惑星の大きさも距離も正しい比率になるようなものを。いろいろ計算した結果、「一千億分の一」に縮小すれば、なんとか「100 m四方の広場」に収まった。その場合、
○ 広場の真ん中に直径 1.4 cm の太陽を置いて、
○ 太陽から 0.6 m 離れたところに 直径 0.05 mm の水星
○   〃  1.0 m     〃    直径 0.12 mm の金星
○   〃  1.5 m     〃    直径 0.13 mm の地球
○ 地球から 4 mm     〃    直径 0.03 mm の月
○ 太陽から 2.3 m     〃    直径 0.07 mm の火星
○   〃  7.8 m     〃    直径 1.4 mm の木星
○   〃   14 m     〃    直径 1.2 mm の土星
○   〃   29 m     〃    直径 0.5 mm の天王星
○   〃   45 m     〃    直径 0.5 mm の海王星
これで太陽系のミニチュアモデルが完成する。なんとか「100 m四方」に収めたが、太陽は豆電球くらいの大きさになって、他は砂粒か粉くらいになってしまった。
 ちなみに、このとき太陽から最も近い恒星(ケンタウルス座α星)がどのあたりにあるかというと、
○ 4.36光年×(9.46×1012 )km/光年 ÷1011 = 400 km
   ↑      ↑         ↑
   距離   km に換算     縮尺の割合
つまり、広場から400 km先ということになる。東京から大阪くらいまでの距離だ。また、その恒星は太陽とほぼ同じ大きさだから、その縮尺でいうと豆電球くらいの大きさになる。だから、つまり夜空の星とは、大阪あたりにある豆電球の光を東京から見ているようなものなのだ。
 東京と大阪に豆電球が1個ずつあって、その100 m四方に砂か粉みたいなのがパラパラあって、他はガランドウで、ほとんど何も無い。これが宇宙。皆既日食もいいけれど、このガランドウぶり、空虚さこそが宇宙のロマン。


0 件のコメント:

コメントを投稿