2019年3月21日木曜日

駆け引きの力学

 練習問題 No.5 (→ https://omori55.blogspot.com/2019/03/no5.html ) の《解説・解答》です。



 下の左表は同時ゲームとして解いたときの解、右図は時間差ゲームとして解いたときの解である。


(1) 左右の解がぴったり一致した。時間差を設けても何も変わらない。つまり、相手の動きを探っても、こちらの考えを示しても結果は同じということだ。ということは、「両国が話し合っても交渉しても無駄」ということになるのだろうか?


(2) 同時ゲームでは解が2つあったのに、時間差ゲームでは解が1つに絞られた。しかも、両者にとって最も望ましい解に。「両者が順番を守り、かつ合理的な判断をするならば、衝動的な行動を取るはずがない」ということか?


(3) この問題でも同時ゲームでは解が2つあったのに、時間差ゲームでは解が1つに絞られた。A国とB国の対称性を考えると、「先手必勝」ということになる。先に自分が強硬に出れば、相手は譲歩せざるをえなくなる。逆に、のんびりしていると相手に先を越されて、ひどい目に合う?


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