もう1つ別の体験談です。今度はお巡りさんとのやりとりです。
交通違反のキップ切られた。お巡りさんは車のナンバーを控えて、私の免許証を見て、さらに目の前で私がサインしたのです。あの場面でハンコが要るとは私には思えなかったのです。そしてまた、どうしてハンコの代わりに指紋採取なのか? これがまた謎なのです。
警官: 免許証を出してください。
ボク: はい、はい。
お決まりの展開が続く。
警官: ここにサインしてください。
ボク: はい、はい。
素直に従った。さて、やりとりの最後の部分。
警官: ハンコ持ってますか?
ボク: ない。
警官: では、左手の人差し指でここに捺印してください。
ボク: どうしてですか?
お巡りさんは一旦パトカーに戻って、しばらくしてまたやってきた。
警官: では、気をつけてお帰りください。
こうしてボクは、ハンコも押さず、指紋捺印もせずに、そして質問に答えてもらわないまま、帰された。
助手席にいた妻が言いました。「ゴネてないで、さっさと指で押せばいいじゃない。ゴネると後で面倒なことになるわよ」と。でも、私はゴネてなんかいませんよね。私は、自分が交通違反したことをちゃんと認めています。私はお巡りさんに質問しただけです。でもお巡りさんは、答えてくれませんでした。
くれぐれも誤解の無いように言っておきますが、ファミレスの店員さんの件も、交通取り締まりのお巡りさんの件も、話を振ってきたのは私ではなくて、相手側です。私はそれを受けて、返しただけです。適正な応答だと私は思っています。
この体験談から私が何を言いたいかというと、「説明するのは難しい、理由を挙げるのは難しい、議論するのは難しい」ということです。ファミレスの店員さんやお巡りさんだけが問題なんじゃありません。私のことを「いやな客だ」といい、「クレーマーだ」といい、「ゴネてる」というその感覚、まぁ一般的な感覚だと思いますが、要するに説明もせずに理由も挙げないファミレスの店員さんやお巡りさんをみんなが許容しているということなんでしょう。そして、その感覚はもちろん私にもあるはずです。曲がりなりにも私がみんなと一緒に暮らしていけているということは、きっとそういうことです。
さて、私は今、議論の仕方を考えています。このブログでも「意見・主張には根拠・理由を挙げろ」ということを何度となく書いています。それだけを言うと、みなさんは「当たり前のことだ、簡単なことだ」と思うでしょう。でも、全然そうじゃないんです。 そのことをまずみなさんにご納得いただきたいのです。
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