2019年3月20日水曜日

星の成り立ち と 生命の成り立ち

 天文学の進歩で星の成り立ちはかなりの程度わかってきた。
 一方、生命の成り立ちについてはほとんど何もわかっていない。

 この差はなぜなのか? ズバリ答えを言おう。地球から他の天体は見えるが、地球から地球外の生命は見えないからである。
 地球上の望遠鏡だけでなく、人工衛星として宇宙空間に設置した宇宙望遠鏡が、星を見るのに大きく貢献した。ハッブル宇宙望遠鏡やケプラー宇宙望遠鏡など。そうしてたくさんの星を観測すれば、星の一生のいろんな段階を見ることが出来る。たくさんのデータを集めれば、一定の法則が見つかり、太陽系の成り立ちや行く末もわかってくる。
 太陽系だけをいくら丹念に調査しても、星の成り立ちはわからない。サンプルが1つだけでは、法則や原理を見出すことが出来ないからである。
 同様に、地球の生命をどれだけ研究してもサンプルが1つだけではわかることは限られる。もちろん、地球で生命が誕生した瞬間を見ることは、もはや出来ない。

 さて、望遠鏡では光や電波は見えても、地球外の生命は見えない。地球と異なる環境下でどのように生命が誕生するのか、進化するのか、そのようなデータを得られないのである。
 探査ロケットを飛ばしても、観察できる範囲は太陽系の内部に限られる。他の恒星系にまで観測に行くことは不可能だ。 そこまで移動するのに数万年はかかるだろうからだ。
 よって、人類が生命の成り立ちを理解できる日は来ないだろう、たぶん。

0 件のコメント:

コメントを投稿