最近のタブレット端末は持ち方によって画面の向きが自動で回転する。その仕組みは重力の向きを感知して自動で画面の向きを変えているようで、ユーザーがパネルの向きをあまり意識しなくても大抵はちゃんと正しい向きで画面を表示してくれる。
でも、寝っ転がって見ようとすると、しばしば画面の向きがおかしくなる。寝っ転がって本を読むとき、頭の向きと本の向きが同じだけ傾けば何も問題なく読めるが、タブレット端末が傾いたときに連動して画面が回転すると逆に読み難くなってしまう。
そのときハタと気が付いた。この機能をうまく使えば、Webページで日本語を縦書き表示することができそうだと。下の文字、普通の向きでは読み難いだろう。でも、寝っ転がって本を読むときのように、タブレット端末を手に持ったまま、体の左側面が床に着くような向きで寝っ転がって読めば、ばっちり読めるのである。いまタブレット端末でこの記事を読んでいる人は、ぜひ試していただきたい。
上の文字は画像だが、次のようにやればテキストとしての文字だってちゃんと縦書きで読める。どうすればいいかというと、
◇ 通常の日本語フォントを左向きに 90°回転した「横向きの日本語フォント」を用意して、
◇ 通常の画面の向きを「右向きに 90°回転して画面を固定」する
これだけで実現可能なのである。パソコンにはたくさんのフォントが入っているので、1つくらい横向きフォントがあってもいいだろうし、自動で画面の向きを変えられるのなら画面の向きを任意の向きに固定するのは技術的には簡単なはず。そして、この2つの条件が整えばそれだけでWebページで日本語の縦書き表示もできるし、昔ながらの右から左に文字を並べる書き方(上の写真の「来遠橋」の表記のように)もできるのである。(この記事そのものは、横向きフォントが無いので、残念ながら縦書きに対応していない)
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