2019年4月19日金曜日

日本海側で人口が最も多い自治体はどこか?

 日本海側で人口が最も多い自治体はどこか? もちろん日本国内の話である。したがって、韓国の釜山やロシアのウラジオストックなどは含めない。
 日本海側といえば、かつては裏日本という蔑称とも言える言い方があった。その場合、表日本とは太平洋側を指す。陽のあたる表側と陰になる裏側というところか。山陽(中国地方瀬戸内海側)と山陰(中国地方日本海側)という言い方は、今でも正式な名前である。
 実際、日本海側は太平洋側に比べていろんな点で遅れをとった。人口は太平洋側へと流出し、人口は増えず、過疎化が進んだ地域も多い。冬になると雪が降り、しばしば雪に埋もれる。
 そこで調べてみた。以下の数は、2015年の国勢調査による市(政令市を含む)単位の人口である。
 例えば、金沢市(石川県)は47万人。新潟市(新潟県)は81万人。ちなみにこれは世田谷区(東京都)の人口90万人よりも少ない。青森から山口にかけて、これより人口が多い自治体はない。
 でも、その外側にあった。北九州市(福岡県)が96万人、福岡市(福岡県)が154万人。だいぶ南西方向に進んだが、なんとか日本海に面しているという言い方はできそうだ。札幌市(北海道)は196万人だが、地図で市の境界線を確認すると、もうちょっとのところで日本海に面していない。惜しいところではある。
 日本と東アジアの地図を通常とは上下逆さま(上が南で、下が北)にしてみると、日本海側のポテンシャルの高さが感じられないだろうか。大陸との関係いかんによっては、日本海側が栄える可能性は高いと思うのである。

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