2019年5月4日土曜日

投票のパラドックス(資料6)

慶応大学総合政策学部2018「小論文」より
《資料6》

 7人の投票者と5つの選択対象がある。投票者が次のような選好を持つとしよう。



タイプⅠ(3人)タイプⅡ(2人)タイプⅢ(2人)
1位xyz
2位yzx
3位zxy
4位uuu
5位vvv

 この表によれば、「タイプⅠ」の3人は x , y , z , u , v の順で選好する。「タイプⅡ」の2人は y , z , x , u , v の順で、「タイプⅢ」の2人は z , x , y , u , v の順で選好する。
 このとき、順位評価表から、x は 22 点、y は 21 点、z は 20 点、u は 7 点、v は 0 点となる。かくて、人々がみな正直に投票すると、x が勝つ。しかし、タイプⅡの中の1人が y , z , u , v , x と選好を変えると、y が 21 点、z が 20 点、x が 20 点となり、y が勝つことになる。


0 件のコメント:

コメントを投稿