【問題】
次の文章が正しければ解答欄に「◯」を書き、正しくなければ下線部の言葉をふさわしい言葉に書き換えなさい。
(1) 著作権は 役所に届け出て認められた 時点から発効する。
(2) 東京都民が特許を申請しに行く役所は 東京特許許可局 である。
(3) 著作権を英語で Write Right という。
知的財産権に関する誤文訂正の問題です。
(1) 特許権などは「役所に届け出て認められた時点から発効」しますが、著作権は「届け出などしなくても、創作した時点で発行」します。というわけで、正解は「創作した」です。「作った」でもまぁいいでしょう。「発表した」や「作り始めた」はバツでしょうか。「完成した」ならよさそうですね。
(2) 「東京特許許可局」は実在しません。架空のものです。霞が関の端から端まで探しても、都庁ビルの全フロアの隅から隅まで調べてもきっと見つからないでしょう。もしかしたら地下X階の端っこに・・・いや、たぶん無いでしょう。
では特許権をどこに申請したらいいかというと、「特許庁」です。都民だろうが県民だろうが、特許庁です。経済産業省の一部ですから「経済産業省」でも良いかもしれませんね。
(3) 「著作する」とは「書くこと」ですから「著作」を英訳すると「Write」になりそうですね。「権利」はもちろん「Right」です。というわけで、著作権を英訳すると「Write Right」・・・ごめんなさい。ウソです。おやじギャグですみません。
もとい。「著作権」を英語でいうと「Copy Right」です。つまり著作権とはずばり「コピーする権利」なわけです。日本の著作権法では著作権の一部として「複製権」があるという形になっていますが、やっぱり「コピーする権利」が著作権の最も基本的な権利だと考えるべきなんでしょう。
以上から正解は (1) 創作した (2) 特許庁 (3) Copy Right です。
ところで実際に採点してみると「◯」と書いた答案がちらほらありました。意外と◯が多かったのが(2)でした。「東京特許許可局」が間違いであると分かっていても、「特許庁」という単語が出てこなかったのかもしれません。でも、役所名を覚えることにあまり意味はないと思うし、要するに私が「東京特許許可局」と言いたかっただけなので、出来なくても気にしないでくださいね。(3)でご丁寧に「Write」を過去分詞形に直しているものもありました。なるほど現在形よりは近づいた感がありますが、外国人に伝わるでしょうか。
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