2019年6月2日日曜日

「きらめき 算数脳」(サピックス)

(2010年1月)

 ひょんなことから小学生向けの算数と国語の素晴らしいテキストを見つけました。算数の方は、中学受験塾サピックスが出している「きらめき算数脳」(発行:主婦と生活社)で、国語の方は、国語専門塾が出している「国語脳ドリル作文王」(発行:学研)です。
 今日は、そのうち「きらめき算数脳」を紹介します。「小学1・2年生」用のテキストから2問を取り挙げます。
 テキストでは1つの問題について簡単なものから難しいものへと少しずつ発展させ、小学生に分かるように誘導しながら問題が進んでいくのですが、ここでは途中段階は省略しています。文章も多少書き換えてあります。



<例1>

 青・赤・緑の箱が4個ずつあります。正面から見た図、横から見た図から箱の色を考えて、箱に色を塗りましょう。
※ 実は正面からも横からも見えない箱があるのですが、問題をよく読めばその箱の色が分かります。

<例2>

 赤パックンは縦と横のエサを食べます。青パックンは1まわり外側のエサを食べます(図の黄色の部分)。枠の中に3匹のパックンを置きます(右図)。
 パックンが食べることのできないエサが一番少なくなるのは、パックンをどこに置いたときですか。
 また、パックンが食べることのできないエサが一番多くなるのは、パックンをどこに置いたときですか。
 それぞれのときパックンが食べることのできないエサは何個ですか。
※ 3匹のうち赤と青の数は与えれらていません。ですから、いろんなケースを考えなければなりません。



 「さすが、サピックス」と思いました。遊び感覚で取り組める一方で、筋道を立てて考えないと答えられません。
 ウチにいい実験台(小学1年の娘です)がいたので、やらせてみました。そうしたら喜んでやるんですが、案の定、文章をよく読まないので頭が混乱しているようでした。フィーリングでどんどん書き込んで、その後で「意味わかんない。パパ、問題読んで!」という調子です。そうして書いたり消したりしているので、もうグチャグチャです。でも、楽しそうにやってます。
 ちなみに、娘が答えを急ぐのは小学校の授業の影響とテレビのクイズ番組のせいだと思います。小学校では繰り返して練習することがメインですから、どうしても友達と競争するような感じになるのでしょう。テレビのクイズ番組は「知ってるか知らないか」を問うものばかりで、しかも早さを競うものが多いですから。
 それに対してこのテキストでは、しっかり読んでじっくり考えることが求められます。なるほど、賢くなりそうです。

 ここで紹介した「きらめき算数脳」と次に紹介する「国語脳ドリル作文王」で扱っている内容は、小学生に必要なものだとボクは思うのですが、実際には小学校ではほとんど扱っていないと思います。ですから、小学校の授業で足りないものを補う意味でも、この2つのテキストは「使えるぞ」と思うのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿