2020年8月2日日曜日

主体性・多様性・協働性の捉え方(早慶の入試要項より)

◇ 慶應大学HPの「学部入学案内」の「2021年度学部一般入学試験(2021年4月入学)について」と題するページに、次のような記載がある。(2019年10月1日更新)

 学部一般入学試験のインターネットによる出願の際に,「主体性」「多様性」「協働性」についてどのように考え,心掛けてきたかについて,100文字以上,500文字以内で入力を求めます。

・入力は受験生本人が行うものとし,出願の要件とします。
・入力した内容は合否判定に用いることはせず,入学後の学習指導上の参考資料としてのみ活用します。
・併願する学部が複数ある場合でも,1回の入力ですべての学部に適用されます。

◇ 早稲田大学HPの「学部入試情報」の「2021年度入試の改革」と題するページに、次のような記載がある。(2019年5月10日更新)

 すでに現行の一般入試問題でも、単なる「知識」だけではなく、「思考力・判断力」および「表現力」を必要とする問題を出題しています。こうした出題についてさらに工夫を加えて、高校までの学習をより適切に評価できるように努めてまいります。
 それに加え、Web 出願時に、高等学校入学に相当する年齢からこれまでに、学校内外にて「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をもって活動・経験してきたと受験生本人が考えていることについて、100 文字以上 500 文字以内で記入してもらいます。

・学校が作成する調査書に記載するのではなく、受験生本人が自分自身の経験を振り返り、文章化してもらいます。記入は出願要件としますが、得点化はしません。
・併願学部が複数あったとしても 1 回記入すれば全ての学部に適用します。
・記入した内容は、学生調査データの一部として、入学後の学部での教育の参考資料として活用します。

 今のところ他の大学ではそんな話は無いようだが、早慶に今後追随する可能性はある。
 これらの発想は、2016年に僕が書いた文章「これからの大学入試を攻略する鍵」と同じようなものだろう。良い傾向だ。

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