2019年3月13日水曜日

2のn乗のザックリ計算(1)

 デジタルは2進法の世界ですから、「2 の何乗」という数字がしょっちゅう出てきます。そんなとき、まともに計算してはいられません。そこで「2 の何乗」の値を瞬時にザックリ計算する方法をお教えしましょう。
 正確には 210 = 1024 ですが、これを 210 ≒ 1000(= 103 とすると、2n の概数が瞬時に求められます。このとき、220 ≒ 百万、230 ≒ 十億、240 ≒ 一兆、…となります。ですから、

 20=1 210=千 220=百万 230=十億  240=一兆
 21=2 211=2 221=2百万 231=2十億  241=2
 22=4 212=4 222=4百万 232=4十億  242=4
 23=8 213=8 223=8百万 233=8十億  243=8
 24=16 214=16 224=16百万 234=16十億    :
 25=32 215=32 225=32百万 235=32十億    :
 26=64 216=64 226=64百万 236=64十億    :
 27=128 217=128 227=128百万 237=128十億    
 28=256 218=256 228=256百万 238=256十億    
 29=512  219=512  229=512百万  239=512十億    

たとえば 235 の概数を求めるには、
 ◇ まず始めに、指数部分の「一の位」をみる。それが 5 だから 25 = 32 。
   ( 20 から 29 まではその都度計算するか、覚えちゃってください)
 ◇ 次に、指数部分の「十の位」をみる。それが 3 だから後に「十億」をつける。
   (十の位が 1 なら後に「千」を、2 なら「百万」を、
    3 なら「十億」を、4 なら「兆」をつける)
          ┌─→┐
 ◇ すなわち、 23532 十億 = 320 億 。
          └─→──┘
(指数法則を使って書くなら、235 = 210×3+5 = 25 × (210)3 ≒ 32 × (103)3 = 320 億)

 欧米式の位取りでは、通常1000倍ごとに単位が繰り上がります。「千=thousand=キロ(K)、百万=million=メガ(M)、十億=billion=ギガ(G)、一兆=trillion=テラ(T)」です。1万倍ごとに繰り上がる日本式の位取りに比べて、欧米式のそれの方がデジタルとの相性が良さそうですね。
 ところで、デジタルの世界は2進法ですから、デジタルの世界では「210=キロ(K)、220=メガ(M)、230=ギガ(G)、240=テラ(T)」を使うこともよくあります。つまり、微妙に差のあるこの2種類の位取りが混在しているのが現実です。

※ ここで紹介しているザックリ計算にも、もちろん誤差があります。けれども、何万・何億・何兆の話をするときに、一の位や十の位がいくつかなんてどうでもいいことです。それよりもおおよその大きさを負荷なくつかむことの方が大事です。最近のデジタル機器ではこれらの位が普通に使われていますから、このザックリ計算ができるとなにかと役立ちます。いろんな場面で使えて、重宝しますよ。


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