2019年3月13日水曜日

フルカラーの色数

【問】「現在のPCのディスプレイでは約1600万色を表現できる」 という。
   その理論を、下の語群の単語/数をすべて使い、計算式を交えながら説明しなさい。
      語群  :  バイト   256   210



《解説・解答》
 私が想定した模範解答は次のとおりです。
◇ PCのディスプレイでは、光の三原色である赤・緑・青を各8ビット(=1バイト)ずつ使うことで1色あたり 28=256階調(光の強弱で256種類の色を区別する)を表示している。
 更に3色組み合わせて表現できる色の総数は (28)3=224 色となる。
 ここで「210=1,000」で計算すると、「224=24×220=16×百万=1600万」色となる。
ところで、こんな答案(↓)は全然ダメです。
◇ 1点の色を決めるのに3バイト使うから、224=2563=210×214=1600万色
確かに「語群の単語/数を全て」使っていますし、間違っていないと言えば間違っていないのですが、「語群の単語/数」を説明のために使っていない(効果的に使っていない)から、やっぱりダメですね。

  ○ 『バイト』 → ビット
   この場合は、1バイト=8ビット
     ┌─ 28 ─┘
     ↓  └→ 3色組み合わせて → 224
  ○ 『256』 → 256諧調(種類)   ↓
  ○ 『210』→ =1,000で概数計算 → 1600万色

のように書かなければいけません。語群の3つを全て使って説明するとなると、説明の仕方はこれしかないでしょう。容量計算であれば「1点=3バイト」くらいの知識でなんとかなるんでしょうけれど、記述問題ではごまかしがききませんね。

 余談ですが、生徒が書いた答案の中に次のようなすばらしい(!?)答案がありました。
◇ 時給 210 円で256時間バイトしてやっと買ったPCだから、
  1,600万色くらいは表示できてくれないと困る。
こちらの答案も見事に「語群の単語/数をすべて」使っています。ひとしきり笑わせてもらって × をつけました。


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