◇ 正しい導出とは?
○ 導出「前提① , 前提② , ・・・ ならば 結論」が正しい。以上3つは同じことです。具体的に見てみましょう。
○ 前提① , 前提② , ・・・ がすべて真のとき 結論も真になる。
○ 論理式「(前提① ∧ 前提② ∧ ・・・) ⇒ 結論」 がトートロジー 。
上表で前提がすべて真なのは1行目だけで、そこで結論が真になっている。
だから、この導出は正しい。
ちなみにこのとき 論理式((P⇒Q)∧P)⇒ Q はトートロジーである。
下表で3行目を見ると、前提がすべて真であるにもかかわらず、結論が偽になっている。
だから、この導出は正しくない。
ちなみにこのとき 論理式((P⇒Q)∧Q)⇒ P はトートロジーでない。
※ 表の右端まで書くと長くなる。表の左側だけやれば十分で、その方が楽。
※ 前提の真偽は気にしないことにしよう。
導出が正しくて、前提が真であれば、結論が真になる。
導出が正しくても、前提が偽なら、結論が真になるとは限らない。
◇ 正しい3段論法 と 正しくない3段論法
次の3つの論理式が正しいか正しくないかを、真理分析してみよう。
《答え》1つ目の導出は正しくない。反例は3行目。
2つ目と3つ目の導出は正しい。ちなみに、右端の論理式はトートロジーである。
※ 前提「風が吹く ならば 桶屋が儲かる」が正しいとして、それに加えて、
○ 前提「風が吹いた」がなりたてば、結論「桶屋が儲かる」がいえる。
(前件肯定式)
○ 前提「桶屋が儲かった」がなりたっても、結論「風が吹いた」とはいえない。
(逆は真ならず)
○ 前提「風が吹かない」がなりたっても、結論「桶屋が儲からない」とはいえない。
(裏も真ならず)
○ 前提「桶屋が儲からなかった」がなりたてば、結論「風が吹かなかった」がいえる。
(後件否定式)
0 件のコメント:
コメントを投稿