さて、高校情報科で「デジタル計算」をやった後に「論理式」の基礎を学習するための教材を作りました。
カリキュラム「デジタル計算」で扱うのは「2進法・デジタル変換の仕組み・ビットとバイト・容量計算」などです。「0/1 ⇔ on/off ⇔ 真/偽」はしょっちゅう出てきます。ですから、スムーズに入っていけそうです。
授業時間数は3時間。その内容を6つの記事に分けて書きました。
授業 | 記事 | 内容 |
1 | 論理式の真理値を定義する | and , or , not , if の定義 / 日常言語とのズレ |
トートロジー と 矛盾式 | 真理表に書き込みながら真偽を判断する | |
2 | 正しい導出 と 誤った導出 | 正しい導出とはトートロジーのことである |
論理式の同値関係 | ド・モルガンの法則 / 逆・裏・対偶 | |
3 | 論理式はデジタル仕様 | 電気回路 / エクセル関数 / キーワード検索 |
主張の妥当性を検証する | 日常言語による主張を論理式に直し、真偽判定 |
<練習問題>
1枚のカード問題 | 4枚のカード問題 | 不思議の国の論理学 |
真理表の限界 | ||
慶応SFC2004 | 慶応SFC2005 | 反証可能性 |
ここではある命題や主張の真偽を判断するために「真理表」に 0 と 1 を書き込みながら分析します。真理表で分析するということは、
- 原子式(P ⇒ Q というときの P , Q のこと)は3つが限度
(4つ以上だと、表がやけに長くなる) - 「すべて ∀」や「ある ∃」は扱えない
(それを扱うためには、やり方をまるで変えなきゃいけない)
でも、論理学の基礎ということではちょうどいいレベルでしょう。また、頭からっぽで 0 と 1 を書き込んでいけばいいので、実技科目としてぴったりといえるかもしれません。
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