2019年3月22日金曜日
トートロジーと矛盾式
「論理式」の授業1回目、後半。
◇ 右表が 論理式の真偽の定義 です。
◇ 原子式が1つの場合の真理表作成
右の真理表をもとに、原子式が1つだけの場合について真理表を作ってみよう。
☆ 下表の空欄を埋めてください。
※ 定義の表と照合すると同時に、直感的にも納得したい。
◇ トートロジー と 矛盾式
○ 恒に真である論理式 を トートロジー(恒真式)という。
真理表の縦一列が全部 1 になれば、その論理式は トートロジー です。
○ 恒に偽である論理式 を 矛盾式(恒偽式)という。
真理表の縦一列が全部 0 になれば、その論理式は 矛盾式 です。
☆ 上で作った論理式(途中式を含む)からトートロジーと矛盾式を書き出してください。
トートロジー _________________
矛盾式 _________________
※ ある論理式がトートロジーのとき、その否定は矛盾式になる。
ある論理式が矛盾式のとき、その否定はトートロジーになる。
※ トートロジーである論理式が、いわば定理である。
◇ 原子式が2つの場合の真理表作成
この場合、左端で P , Q の真偽の組み合わせをすべて網羅するために4行必要になります。
それを規則正しく並べて、表を埋めて、真理分析してみよう。
分析する論理式は (P⇒Q)⇒(Q⇒P) と (¬P⇒(Q∧¬Q))⇒ P です。
上表の右端の値は上から順に 1 , 1 , 0 , 1 となります。ですからこれはトートロジーでない。
ちなみに、この論理式を日常言語に直すと「逆は真ならず」となります。
下表の右端の値は上から順に 1 , 1 , 1 , 1 となります。ですからこれはトートロジーです。
ちなみに、この論理式は「背理法が正しい証明法である」ことを意味します。
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