<条件設定のツボ>
◇ 必須の条件をガッチリ抜き出す
(それがなかったら、○○のシミュレーションにならない)
◇ 他の条件は、なるべくシンプルに
(シミュレーションがうまくいってから、より精巧なものを)
◇ 現実を忠実に再現するのがいいとは限らない
(特定の要因を取り出して、その働きを調べることも重要)
◇ モデルが異なれば、シミュレーション結果も異なる
(目的に応じて、切るべきものはバッサリ切る)
<モデル化のコツ>それでは今日も2つばかりやってみましょう。条件設定から、モデル化、そしてシミュレーションまでまるごとやってもらいます。
◇ フローに向かって矢印を引く
・フローが計算できれば、後は足し算・引き算でストックが求まる
◇ 少しずつ具体化する
・図解モデルで、フローを決める要因を書き出す
・数式モデルで、使う関数を書き出す
・シミュレーションで、数値を決める
◇ 手計算不要
・式だけ与えてやれば、エクセルが計算してくれる
◇ 時間のパラメータ不要
・エクセルで下方向にコピーすることで、時間を変化させる
<トライアル4>「様子」という言葉があいまいですが、「冷める」ということですから、「温度変化」を考えるのがよさそうです。さて、この場合も複雑に考えたらきりがありません。やかんの表面と中心部では温度が違うでしょうし、対流も起きているはずです。それらをすべて盛り込むのはとても難しいでしょうし、ものすごく複雑なモデルになりそうです。
「やかんのお湯が冷める」様子をシミュレーションしてみよう。
ではどうしたらいいのかというと、必須の要因だけをガッチリ押さえて、他はなるべくシンプルにすればいいのです。いきなり複雑なモデルを考えたら、たぶん収拾がつかなくなるでしょう。よりリアルで複雑なモデルは、シンプルなモデルでうまくいってからにした方が賢明です。
ちなみに、右のようなものはうまくいきません。<図1>では際限なく温度が低下してしまいますし、<図2>では0℃(絶対零度?)に収束してしまいます。
実はパラメータがもう1つ必要です。「シンプルなのがいい」といっても、それを外したらこの場合のモデルになりません。それはこの場合に「絶対に外せない条件」です。
さて、それは何でしょうか。
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