<トライアル3-2>物理の時間に習ったことからすれば、加速し続けると速さは無限大になります。けれども実際には、車のアクセルを踏み続けても無限大の速度になったりはしません。ある程度の速さになると頭打ちになって、どこかで安定しますね。その様子をモデル化して、速度が変わる様子をグラフに表してみましょう。
車のアクセルを踏み続けるとやがて無限に速くなるかというと、実際にはそうはなりません。
「アクセルを踏み続けるときの車の速度変化」をシミュレーションしてみよう。
車の速度に影響を与えるものはたくさんあります。エンジンの性能、空気抵抗、路面との摩擦・・・。上り坂と下り坂では違うでしょうし、車の形や風の強さ・向きによっても変わってくるでしょう。
さて、どの条件を含めて、またどの条件を外して考えればいいでしょうか。そこが難しいところです。
「速度」のグラフを描くのですから、速度がストックになります。それを変化させるものがフローです。「アクセルを踏む」ことは「加速」要因になりますが、これだけでは速度が無限大になってしまう。だから、それに対抗して「減速」要因を立てる必要があります。この2つをなるべくシンプルな形で取り込めばいいのです。
結局のところシンプルに考えれば、右のような図解モデルで表せます。
数式モデルは、
◇ 加速=定数となります。
◇ 減速=速度×比例
これは、先ほど紹介した<基本形1>と<基本形2>を組み合わせただけで、図解モデルの形は「積立貯金」の場合と同じです。2つの違いはストックからフローを足すのか引くのかの違いだけです。
シミュレーションの例は次の通りです。
◇ セルF4の式は = C$2 (数字を入れても可)
◇ セルG4の式は = H3*C$3 (= H3*0.1 も可)
◇ セルH4の式は = H3+F4-G4
それぞれ下方向にコピーして完成です。ちなみに、ここで使った関数は四則だけです。
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