自分の中には、これまでの無数の経験が蓄積している。そのうち意識されているものはホンの一部にすぎない。ほとんどは無意識のまま存在している。
何かの折に、何かに反応して、それが外に現れる。たくさんのものが結びついて、瞬時に現れ出る。それが直感である。
直感とはたんなる感想ではない。それは無意識が「瞬時に下した総合的判断」である。
◇ 疑問 = 無意識が発するシグナル
「あれっ?」と思ったとき、実は何かに気づいている。それをはっきりと認識できていなくても。
「何かおかしいぞ」と思ったとき、実は何かをつかんでいる。それを明確に表現することはできなくても。
自分の中に無限に蓄積している無意識が、何かをキャッチして発するシグナル、それが疑問である。あるいは悩み・違和感といってもいい。それらすべて「何かをキャッチした」ことの現れである。
◇ 疑問 = 解答のきっかけ・可能性
疑問があるから答えがある。疑問を持つことは、答えに行き着く(ちょっと/だいぶ)手前にいるということ。
疑問のないところに答えはない。疑問を持たないことは(その時点で)それに対して答える能力がないってこと。
わかっているから疑問を持たないのではない。わかろうとする意思・能力がないから疑問を持たないのだ。
わからないから疑問を持つのではない。意識できないながらも「何かがわかった」から、疑問を持ったのである。